◾️準備万端、夢見た場所へ
特注テントとギアを積み込み、夢に描いたような地を見つけ出した。
大仕事はすでに片付いていた。僕らのトラックには、コーヒー好きのために特別に仕立てたカスタムテントを載せ、抽出用の器具もしっかり揃え、荷台にはSitkaのギアも積んである。そして、普段なら夢でしか巡り合えないような場所までも見つけ出していた。

◾️水上で目覚める朝を夢見て
平らな地面なんていらない。限界まで挑戦だ。
コーヒーとソーセージでお腹を満たした(意外と悪くない組み合わせだ)。そして、日差しとともに気温が急激に上がり始める中、僕らは改めて目の前の鏡のように静まり返った湖面に目を向けた。僕らは何年も、水に囲まれて目覚める朝を夢見てきた。それが実現可能なのか、どこで挑戦すべきなのか、そしてトラックがどれほど立ち往生してしまうのか――そんなことは何ひとつわからなかった。だけど僕らは、それでもやってみたくてうずうずしていたのだ。だって僕らは、もう平らで乾いた地面すら必要としないテントを作り出している。なら、それで一体どこまでできるのか、試してみようじゃないか。


◾️白き岸辺の向こうに
浅瀬を見つけ、僕らは湖へ飛び込んだ。
湖岸を先へ進み、突き出た岬を回り込むと、とても浅くなった湖の一角を見つけた。こここそが求めていたスポットだと直感した。それまで腰を下ろしていた白い湖岸もそれはそれで素晴らしかったけれど、僕らはテントを張る場所について別の考えを持っていた。だから、僕らは湖へと突っ込んでいったのだ。



◾️青い湖水に抱かれて
トラックが水に浸かる恐怖さえ、ここでは安らぎに変わる。
普通なら、浜辺でトラックが水に浸かるなんて事態はどんなオーナーでも肝を冷やすところだ。しかし、ここでは周囲がすべて真水。水に浸かったおかげで、静かな青いキャンプサイトに一層の安らぎが加わった。僕らはテントを広げ、かつてない形でキャンプを設営した。トラックの側面にさざ波が打ち寄せるのを感じながら、夢が現実になったことをようやく実感し始めたのだった。

◾️ボンネットで過ごす夕べ
椅子にもテーブルにもなるボンネットは、今夜の特等席だ。
僕らが体を乾かし、夜を迎える支度をしている間、トラックのボンネットは椅子にもテーブルにもなってくれた。


◾️究極の目覚めの場所に辿り着く
ここで迎える朝は、まさに僕らの夢そのものだ。
僕らの目的は、早朝の一杯を最高に楽しめる究極の“目覚めの場所”を見つけ出すことだった。そして僕らは、まさしくその場所を見つけ出したのだった。



◾️風が出たなら
テントを畳み、ボードで湾内をひと巡り。
風が出てきたので、僕らはテントを畳み、サーフボードを取り出して湾内をひと巡りした。


◾️隠れた宝は国中に
心震わす出会いが、僕らの冒険心をさらに燃え上がらせる。
ニュージーランドの至る所に、こんなふうに隠れたスポットがあるものだ。そして、この場所のように度肝を抜かれる出会いが、僕らの冒険心の炎を絶やすことなく燃やし続けてくれるのだ




◾️夢を叶えて、帰路へ
最高の場所でテントを試し、あとは無事に帰るのみだ。
新しく完成したKokako×Feldon Shelterの「Coffee Lovers」テントを試すには、ここはこれ以上ない最高のロケーションだった。僕らはまたひとつ夢を叶え、無事にあのダート道を登り返して森を抜け、家路につくことに意識を向けた。


Words: Joel Hedges - Feldon Shelter
Photos: Josh Griggs